旧下英賀町(しもあがまち)
 元、今の「清水」「栄町」のあたりを広く「清水村」といったが、天正8年(1580)、英賀城が落城してから、城下の町民たちが引き移って住んだので「英加町」といい、後に「上英加町」「下英加町」に分かれた。
大正6年(1917)、大字の町村浦の文字を除くに当たって、この内の「下英加町」を「英加」に改めたが、昭和11年(1936)英賀保村を飾磨町に合併した時、商業が繁栄するようにと「栄町」に改めた。

 当町は、神輿のお先祓い、即ち獅子頭と鼻高の大役を務めた喜永年号の時に屋台を新調し、その後、様々な変遷をへて現在に至った。

田中薬師堂  飾磨区栄町35番地
 子供が誕生した年の地蔵盆(8月23日)に、子供の名前を入れた地蔵尊提灯を成長・健康・安全を祈願して奉納する。毎年その提灯を自治会役員で薬師堂前のお地蔵様の周りにつるし、夜は電灯を入れて明るくする。
 そして、夜7時からは大玉数珠を囲み、自分の願いを唱えながら数珠くぐりをする。その後、数珠の輪の中に入り、お寺様を先頭に子供たちが提灯の明かりを伴に、鐘・太鼓をたたいて町内をひと回りする。帰ってくると、本堂に座ってお寺様の説教を聴き、終わると菓子袋をもらって帰宅する。最後には、お地蔵様の前でお年寄りや婦人たちがご詠歌をあげて終了する。

田中薬師堂