自然が残る町
飾磨橋西地区の西端にあり、南はグリーンベルト、北は宮堀川、西は船場川に囲まれ、ザリガニを捕まえる子供たちもいるほど自然が残っている。船場川の堤防から魚釣を楽しむ人もよく見かけ、船場川から東に分かれて流れる宮堀川にも鯰や鯉、亀などが泳いでいる。
船場川は昭和30年代(1955年頃)までは国道250号線のすぐ南で西に迂回しており、川幅も狭く、台風で西細江側の土手が決壊し、現在のように修復された。当時は宮堀川に水を流すための堰があり、子供たちはそこで水遊びや魚とりをして遊んでいた。現在は、その堰の代わりに水門ができている。また、町内は南北に長く、グリーンベルトの西および南にも民家があり、船場川沿いに企業の工場がある。グリーンベルト西北の入口には姫路藩防波堤跡の石碑があり、南東には細江浜砂墓地があり、お参りの人が絶えない。
思案橋 飾磨区細江6997番地
船場川に架かる思案橋は欄干・色等なかなか風情のある橋であり、ここは菅原道真公が、延喜元年(901)、九州大宰府に左遷される途中に立ち寄り、船の舫綱に腰を下ろし休憩した「津田の細江」と称されるところである。思案橋を西に渡ると菅原道真公の銅像があり、津田神社(別名 綱敷神社)の秋祭りの際の御旅所になっている。
地蔵尊
町内には地蔵尊があり、近郊の方々によりたくさんの提灯が奉納されている。名称は不明であるが、言い伝えによると、100年以上前から2体の石仏が安置してあったらしい。その後、石仏が増え、祠も建ち、現在のようになった。
周囲の玉垣は平成10年(1998)に修復されたが、門柱には明治44年(1911)6月細江村区長の銘が残っている。毎朝、世話人会により掃除やお花の取替えを行っており、子授けにご利益があるという人もいる。8月の地蔵盆には、世話人によるご詠歌及び行者による祈祷等が奉納される。さらに、当日は町内有志の会が出店し、大変にぎやかになり、近隣との親交を深めている。